しばらくぶりに書きます。
先日、彼から自宅に電話がかかってきました。
ずっと介護していた親御さんが危篤であるとのこと。
そして次に会う約束をキャンセルさせてほしいとのこと。
落ち着いたらまた連絡するから。
心の中は動揺しているのに、つとめて冷静に、早口で話す声。
以前から状態があまりよくない事はきいていた。おそらく
この時が来ると。
私は、うん、わかりました、しっかりね。と言った。
彼は、ありがとう、またね、と言い、受話器を置いた。
その数日後に、訃報を知る。
当分の間、会うことはないだろう。
せめてお線香をあげにお伺いできたら、と思うけれど
それは出来ないし、してはいけない。
だから、せめて出来ること、心の中で手を合わせている。
今月から、将来に向けての勉強をはじめることにした。
彼に会わなくなったおかげで、夫とも向き合う時間ができた。
二人の男を同時に愛することは、結局どちらのことも愛していないと
いうことです、と本に書いてあった。
実際、そうなんだろうか、そうなのかもしれない。
自分がされて嫌なことは、人にしてはいけない、って基本だよね。
彼のことを忘れて、夫のことだけ考えればいいって
頭では十分わかっているのに。